みやの/(20)


T163/ B94(G)/ W60/ H102

逃避行したい

雨が激しく窓を叩きつける夜、僕は彼女のアパートを訪れていた。彼女は、白いシルクのパジャマを身に纏い、ソファで本を読んでいた。部屋には、ジャスミンの香りが漂い、彼女の甘い香りが混ざり合って、僕を惑わせる。

「よく来たわね。」
彼女は本から顔を上げ、僕に微笑みかけた。その笑顔は、まるで雨上がりの空に架かる虹のように美しく、僕の心を和ませる。
「君に会いたくて。」
僕はそう言うと、彼女の隣に座った。彼女は、僕の手に触れ、静かに目を閉じた。
「ねえ、知ってる? 私、孤独なの。」
その言葉は、まるで僕の心に突き刺さるナイフのように鋭く、痛い。
「僕もだよ。」
僕は彼女の言葉に、自分の気持ちを重ね合わせた。僕たちは、互いに孤独を抱え、それを埋め合わせるように惹かれ合っているのかもしれない。
「そう。だから、一緒にいましょう。」
彼女は僕の目をじっと見つめ、そう言った。その瞳には、強い意志と、一抹の不安が宿っていた。
「ああ、一緒にいよう。」
僕は彼女の言葉に応え、彼女を抱き寄せた。彼女の体は、まるで小鳥のように小さく、儚い。僕は、彼女を壊さないように、そっと抱きしめた。
彼女との関係は、まるで嵐の海を航海する船のように、不安定で危険に満ちている。それでも、僕は彼女と共に、その荒波を乗り越えていきたいと願っていた。

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